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2007/05/03: 引伸機 ZONE VI Enlarger

ネガの画像を印画紙に露光する装置が引伸機である。
引伸機の選択にあたって重要な点は、その光源の種別である。
つまり、集光型か散光型か、あるいは集散光型のいずれかを選択しなければならない。
集光型は硬調な(コントラストの高い)画像を、散光型は軟調(コントラストの低い)な画像を形成する。集散光型はその中間になる。

1993年までは集散光型の引伸機・藤本写真工業のラッキー(LUCKY)90M-Dを使っていた。高校を卒業する頃に購入したものである。
日本のアマチュア写真家にとって、引伸機と言えばラッキー引伸機であり、藤本写真工業は日本の写真家の育成に多大な貢献を果たしてきたと言える。

しかし、いつかは散光型の引伸機が欲しいと思っていた。
階調の広いネガと軟調な散光式引伸機があれば、印画紙の号数と現像でトーンの調整はいくらでもできるからである。

1993年、カリフォルニアでの滞在の機会に散光式引伸機・ZONE VI 5X7 Enlargerを購入した。
決め手は、もちろん散光式光源であるが、特にこのZONE VI Enlargerは「Cold Light(コールド・ライト)」と呼ばれる蛍光管を使用していること、オプションに8X10用のヘッドが用意されており、8X10を始めても使えることにあった。

Zone VI 5X7 Enlarger本体$1095.00、コールド・ライト・ヘッド$395.00、台板$89.00、合計$1,579.00(当時約17万円)。
4X5を大きく上回る5X7のコールド・ライトを搭載した引伸機としては格安であった(その後、銀一が日本での輸入を始めたが、その価格は55万円だったと思う。もしかしたらヘッドが8X10だったかもしれない)。

しかし、この引伸機ZONE VI Enlargerは、コールド・ライトであること以外の性能は最悪だ。
メカの設計がひどすぎる。
全ての箇所に問題があると言って良いほどの設計であるが、特にピント調節のガタつきと光源ヘッドからの光漏れは腹が立つどころか呆れてしまった。
何回かZONE VI社に連絡を取ってこれらの問題を指摘したが、「将来の製品開発で改善する」の一点張りで埒があかない。

ピント調節のガタつきはそれはひどいもので、ピントを合わせにはもの凄いストレスを要する。日本製引伸機のラック・ピニオン機構のピント・ノブとは雲泥の差だ。

光源ヘッドからの光漏れは、この問題があることに気づくまで多くの時間と印画紙を使った。
ある写真をプリントしていたら、画像の一部に極僅かではあるが異様なトーンの変化を見つけた。
フィルムの現像ムラかと思ったがネガにはそのような箇所は発見できず、印画紙へのカブリと推測したが、どこからカブっているのか見当が付かなかった。暗室を隅々まで調べたが光漏れの問題はなかった。
ある日、引伸機の台板の位置から上を見上げて、つまり「印画紙の立場」から観察してると、なんと光源ヘッドからごくわずかに細い線状の光漏れが起きていることを見つけた。
信じられないことだった。
オレのZONE VI Enlargerの光源ヘッドは遮光テープがペタペタ貼ってある。



ZONE VI Enlargerは、典型的な大雑把な品質の米国製品だ。

ZONE VI社は、翌年「Type II」型という改良機種を発表した。
その頃は、既にオレも日本に帰国していたため、「Type II」型の現物を銀一で見せてもらったが、ピント調節はある程度改善されていた。
その後、ZONE VI社は事業をCalumetに売り渡した。最近では新品の販売も無いようで、事実上ZONE VI製品は世の中から消えた。

Grand Canyon National Park, Arizona, The U.S.A., 1992


製品への不満はあるものの、ZONE VI社は、アメリカの写真製品の裾野の広さと写真の楽しさをオレに教えてくれた。
いずれ、銀塩時代の記憶として、ZONE VI社の製品を少しずつ紹介していこうと思う。




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